“アートで世界中の心を健康にする”

 

Arisa Itami

JCAT Director

私は、アートは神聖なものではなく、日常生活の一部であると考えています。アート作品が商品化され、台座に乗せられることで、「アートはお金持ちのものだ」という価値観が形成されてしまっているように感じます。しかし、アートはお金持ちだけが所有できる神聖なものではなく、私たちの日常の一部であり、鑑賞を通してアートを体験することで、私たちの生活を豊かにしてくれます。社会変容の担い手であるアートは、さまざまな形で人間を創造し、その逆もまた然りです。行動と考察を通してつくられるアート作品は、物質的な世界を想像力に変える力をもっています。水が体の中を流れるように、アートの流動的な体験は人間性を活性化させるのです。アート(=芸術)をすべての人に。すべての子どもたちに開放することは、国境や制度的な差別のない平等な社会を実現するために、欠かせないものであり、また、アートを触媒として人々が集まってくると信じています。

キュレーター、クリエイター、教師、生徒としての活動を通して、アートが人々の生活にもたらす力を活性化させ、世界を変えるのではなく、「世界に対する見方を変えていくこと」を目指しています。折り紙プロジェクトでは、ナイジェリアからカナダまで折り紙のワークショップを開催し、若者たちに折り紙アートを通してアートケアを伝えてきました。また、ブルックリンのヲウチギャラリーを、ニューヨークのアートシーンではあまり見られない、新進アーティストたちの実験とコラボレーションのためのオープンな環境にし、世界中からクリエイターが集まる「100人展」などのグループ展を開催してきました。現在は、2014に始めたJCAT NY(Japanese Contemporary Artists Team)のディレクターとして、若いアーティストがアーティストとして生き、世界へ羽ばたくことを応援しています。

バイオグラフィ
いたみありさは、世界中で多くのアーティストと出会い、「 Art for Everyone 」というコンセプトに基づいて、2008年にアートギャラリーを創設。彼女はその後 10年間、ニューヨーク、ブルックリンで「Ouchi Gallery 」を運営し、アーティスト達に無数の機会と活動スペースを提供した。また、 2008年には、ナイジェリアの子供たちに「紙の芸術」について教える折り紙プロジェクトを企画。2012 年、カナダで折り紙プロジェクト、イタリアで 100 人のアーティスト展を開催した。2014年、彼女は「学校では教えてくれないアーティストのなり方」を執筆し、Amazonの美術教育でベストセラーを獲得する。また、2016 年には、ブルックリンで最も愛された地元ギャラリーとして「タイムアウト・ニューヨーク・ラブ・アワード」を受賞。2019年1月にはThe BIG ISSUEで特集され、3万部が1ヶ月で完売。現在は、総勢200名の日本人現代アーティストチーム (JCAT) を率い、若手アーティストがアート界に足を踏み入れる手助けをしている。国際的なキュレーターとしてニューヨークをベースに活躍中。ニューヨークを発信地に「ART マインドフルネス」をテーマにした活動や、自身がニューヨークや世界各地で経験してきたことを伝える講演会を各地で行なっている。

Directorの足跡

Start

  • 1998

    1998

    ・日本を離れ、ジャズシンガーとしてニューヨークへ渡米

  • 2007

    2007

    ・アメリカ、アトランタにあるコカ・コーラミュージアムの10人の壁画チームの1人に選出

  • 2008

    2008

    ・モダンアートの発祥地であるNYブルックリンで、「アートを生活の一部に」というコンセプトのもと、多くのアーティストとの出会いをきっかけに、ART GALLERYの設立を決意。行列ができるギャラリーとなる。

  • 2008

    2008

    ・アフリカ、ナイジェリアの子供たちに、「紙一枚で作れるアート」の折り紙を教えるためのOrigamiプロジェクトを自ら企画し、アフリカに滞在。大成功をおさめ、「アートケア」を世界中で実践

  • 2014

    2014

    ・書籍「学校では教えてくれないアーティストのなり方」がAmazonの美術教育部門でベストセラーになる

  • 2016

    2016

    ・Time Out NY 誌で地元で愛されるギャラリーの LOVE アワードを受賞

  •    
  • 2018

    2018

    ・ニューヨークの日系情報誌でアートディレクター、キュレーターとして紹介される

  •    
  • 2021

    2022

    ・現在、自身が代表として運営するアーティストチーム(JCAT) では、200名以上の日本人アーティストが所属し、世界で活躍するアーティストたちの支援を行う
    ・アメリカのアーティスト、俳優、芸能人の労働組合 SAG-AFTRA に所属し、NYをベースに世界各国で「アートケア」講演会やJCATによる展示会のディレクションも行なっている

Now

 

メディア

出版

代表書籍「学校では教えてくれないアーティストのなり方」(いたみありさ著、サンクチュアリ出版)

書籍詳細

イベント

ニューヨークのアートディレクターが教える アートを会社で起用する方法

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