アート・バーゼルツアー

Art Basel Hong Kong

世界のアート市場を牽引する国際的なアートフェア

Art Baselは、スイス・バーゼルを拠点に、マイアミ、香港などで開催されている世界的な現代アートフェアです。特に香港開催は、アジア太平洋地域におけるアート市場のハブとして位置づけられており、世界中の有力ギャラリーやアーティスト、コレクターが集まります。最新のアートトレンドに触れることができるだけでなく、アーティストとしての視野を広げ、グローバルな舞台での可能性を実感する貴重な機会となります。

今回、香港でのアートフェアでは、JCATアーティストと共に、他のアーティストの作品を通して、自身のアートについて考えるツアーを開催しました。

1日目

展示空間の観察:作品の配置/照明/距離感/フレームの選び方など、見せ方の工夫に着目し鑑賞

インスピレーション探し:自由に会場を回り、自分が惹かれる表現や空間を探す

視点の交換:印象に残ったものや発見を対話形式で共有

深掘り:気になった表現やキュレーターの解説を深堀り

2日目

飲茶・ギャラリー巡り:現地で活動する方の拠点を訪問、展示のあり方や国際的な展開について考える

市場感覚を養う場所の訪問:商業的な視点で「なぜそれが求められているのか?」を感じ取りながら、表現と流通のあいだを行き来

自己の作品理解、対話:橋渡しをしてくれる人(=自分の活動を理解し、伝えてくれる存在)について語り合い、実際に自分のことを言葉で伝える練習

“ 参加社の声 ”

アートフェアやギャラリーの見方が変わりました。これまでは有名な作家さんや好きな作品をリアルにみることに重きを置いていましたが、Arisaさんからインプットいただけたお陰で、 プロの視点が加わりました。

ショートトリップでしたが、刺激と情報量はたくさんで、帰国後もまだ気持ちがバグっており、自分の中で昇華するにはもう少し時間がかかりそうです。いずれにしても大変有意義な旅でした。ありがとうございました。

Anela Meli

今回の旅で強く感じたのは、「他人の表現を見ること」が、自分の作品に深みを与えてくれるということ。

自分の好きな作品をひとつ見つけて、なぜ惹かれたのかを言葉にする。そのプロセスの中で、ただ“見る”のではなく“理解しようとする”目が育っていく気がしました。キュレーターの話を聞いたり、他の参加者と感想を共有したりする中で、自分だけでは見えなかった視点にも出会えた。世界観を広げるって、まさにこういうことなんだと思いました。

伝えるアートへ

今回の旅は、アートは“つくる”だけでなく、“伝える”ことがあって初めて届くということをテーマに開催しました。

海外という異なる文脈の中で、作品をどう届けるか?誰に伝えていくのか?

香港という地で、それを肌で感じたからこそ得られた実感だったと思います。

私たちJCATは、こうした気づきや成長の機会を、これからもアーティストと一緒に作っていきます。