Naoaki Funayama (Painter)

Biography

English | Japanese

静岡の富士山麓にある町で育った船山直明にとって、富士山の巨大さは日常的なものである。 同時に、その山の麓で行なわれる事は大したことがないように思われる。巨大なものの前では 余りにも微細な事であるかからだ。 そうした観点で、船山の作品は密接に地域の実情と関わっており、 モチーフとする恐竜や火山は、彼にとっての巨大なものへの象徴であって、それらへの強い思いは自然な傾向であると言える。 船山は絵画を通し、自身の経験と、人々が知る事の出来ない地球の過去数千年間を繋ぐ。 古生物学的に正しいものを目指すのではなく、船山の作品は、そのものが存在した時間や場所 を組み換え、世界を再創造する。 ジュラ紀や白亜紀の恐竜と一緒にカンブリア紀のハルキゲニアが這い回る。 森林、平原、山の尾根などに生息するいくつかの生き物は、風景に馴染むようカモフラージュ している。 そして、絵の中に描かれた人物は小さくてほとんど目立たない。 彼らは恐竜や火山の下に立つが、神々の威圧的な力と偉大さを前にしてはただの傍観者に過ぎ ない。 この対比が重要な意味を持つ。 また、彼の絵はミッシングリンクではないが、この広大な地球に立つことができるものとはど んな形だろうか、未知の化石の主は何だろうかという事への探求である。