KOUTA NAKAGAWA (Painter)

Biography

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仲川晃太は新潟で生まれ18歳まで過ごした。10代前半から映画や小説などの物語の世界に耽溺し17歳で絵を描き始め、その後に大阪芸術大学に入学し卒業に至るまで、マルク・シャガールに影響された、物語性の強い幻想的な絵画を制作した。青を中心とした色彩で描かれるのは、旅、少年と少女の冒険潭、神秘的な風景などであった。20代半ばに少年期の感受性の喪失を自覚し、意識的に作風を変化させた。現在、彼の作品に多く見られる特徴は、物語的説明を省いたアクリルガッシュによる無彩色を中心とした沈んだ色彩で描かれる冷たい幾何形態と、それと対をなすような有機的なマチエールだ。塗装の剥がれた壁や、古い映画の画面に走るノイズなどの朽ちてゆくものの美しさ、イアン・ウォルトンらの廃材を利用した諸作品、俳句の簡潔性などが、作風を深める一助となった。仲川晃太の作品に見られる無彩色の連なりは、しばしば流れ去った時間の象徴として顕れる。

2014年6月にNYでのグループ展に参加、また東京での展示など、精力的に活動している。