vol.21 『世界に影響を与えた日本のアート!』

Hi Artists,

9月に入りましたが、ニューヨークはまだまだ夏の暑さが続いております。日本もニューヨークに負けないほどの暑さかとは思いますが、皆さん体調など崩されていませんか?

さて今日は、自然農法研究家であり、日米の架け橋となるべく活動しているおぎの未来さんに、日本のアートがどのように世界に影響を与えたのか執筆して頂きました。アメリカで自然農法普及活動を精力的に行い、日本の文化を世界に発信している、そんなエネルギーに満ち溢れた、おぎの未来さんのコラムをご覧ください!
 

『世界に影響を与えた日本のアート!』
 
「謙虚」という伝統的な美徳観のせいか、日本人は自分たちのことを過小評価する癖があるようです。しかし、歴史的な事実として日本の文化(人)は世界に大きな影響を与えてきました。例えば、映画界の黒澤明監督。
 
ハリウッドの著名な映画監督の多くが「クロサワ」を絶賛する中、特に、かのスティーブン・スピルバーグ監督などは、「行き詰った時『7人の侍』(1954)を見ると勇気が湧いてくる」と黒澤監督が逝去した際にコメントを発表しています。
 
また、ジョージ・ルーカス監督の「スターウォーズ」に登場するR2D2、C3POは、黒澤監督の「隠し砦の三悪人」(1958) からヒントを得たというのは有名な話です。
 
古くは、絵画においても日本の影響は多大でした。
19世紀にフランスで起きた印象派。喧噪の都会を離れ、「自然」を描くなかで、「生きる」とは何か、「美」とは何かを追求した印象派の画家たち 。その中心人物の一人に、クロード・オスカー・モネがいました。
 
モネは、日本美術、特に浮世絵の大ファンでした。
 
1862年ロンドンにて、また、1867年パリで万国博が開かれ、日本美術が紹介されました。特にパリでは、開国後の江戸幕府は、厳選された絵師たちによ る肉筆画や浮世絵、工芸、陶磁器を揃え、さらには、なんと日本家屋まで製作し、仲居まで動向させて、茶屋を開いて来場者をもてなしたのでした。これは、パ リ中の話題をさらい「ジャポニスム」が巻き起こりました。
 
当時まだ貧乏だったモネでしたが、「第一回印象派展」で彼の作品が好評だったので、まとまったお金を手にしたモネは、オランダ、アムステルダムに渡り、初めて憧れの浮世絵を手にしたのでした。
 
「すいません。この日本の絵、全部ください」
 
興奮のあまり、その店の浮世絵をすべて買い求めたとそうです。(瀧玄人:連載「東西美の架け橋」より)
 
今でもモネの自宅には、素晴らしい日本美術コレクションが展示されています。モネは晩年、自宅への来客の多くを断っていたそうですが、日本人は歓迎したと言われています。



 

では、具体的にモネは日本美術のどこを見ていたのでしょうか?
 
「光の画家」と呼ばれたモネは、「光」にこだわりました。
 
しかし、クールベなどの先輩画家たちから厳しく批判されたモネの「光」探求の道は、決して平坦ではなく、でも、決してあきらめませんでした。モネの作品 は、1865年初めて入選。翌66年も再入選。しかし、翌年には、自分の描きたい作品を追求したが故に、作風が明るくなりすぎて、落選。伝統ばかりを重ん じる当時のフランス美術界(サロン)には、新しい美術界の風を感じることができなかったのでしょう。
 
同じ景色でも多彩な色と輝きが共存する自然界。それをいかに表現するか、モネは苦悩します。
「この、自然のキラキラとした明るい感じを出すにはどうしたらいいのだろう」
 
例えば、赤と白を混ぜればピンクになります。しかし、絵の具は混ぜれば混ぜるほど、明度彩度が落ち、画面全体が暗く沈んでしまいます。
 
「では、混ぜなければよいのでは?」
 
このヒントになったのは日本の浮世絵、蒔絵でした。
 
絵の具を、いきなりキャンバスに塗ってみました。ピンクなら、最初、漆のように、シロを塗り、その上に、蒔絵の金粉のごとく、赤を重ねる。また、赤の横に黄色を置くことで、遠くから見るとオレンジに見える。この発見に、モネも興奮しました。
 
さらに、一度光に注目すると、今度関心は「影」へと自然に向かいます。
 
伝統的には、影には黒を使っていました。しかし、モネは考えました。
 
「影の部分に明るい色を使えないだろうか?」
 
黒は使わず、グレーやヒロシゲブルーと言われる藍色の下地を塗っておき、その上にシロや赤、黄色などの明るい色を載せてみる。すると、影の部分が逆に強調されて浮かび上がり、独特の陰影をつくることができました。
 
さらに、モネは、この画法を発展させ、印象派デビューと呼ばれた「印象・日の出」によって完成させ、 1876年第二回印象派展では、「ラ・ジャポネース」(写真)が絶賛され、唯一高値で売れたのでした。
 
 
 
彼に印象画法のヒントを与えてくれた日本画。それは、批判の嵐にさらされる中で、どんなにか彼の思想を支え、心を救ったことでしょう。
 
いつの時代でも、異質のものを組み合わせることによって新しい動きが生まれます。
 
19世紀後半、日本は、大政奉還、明治維新を経験し、 同時にフランスも普仏戦争に巻き込まれることとなり、 大きな時代変化の流れの中にありました。その混沌から生まれ、世界の美術界に革命をもたらした印象派。それは、まったく性質の違う日本画の思想と技術が、 当時の西洋美術とぶつかり合い、混ざりあった結果起きたことでした。
 
環境破壊、経済激変など、今、世界は問題をかかえ、大きく変わろうとし、パラダイムシフトが起きています。印象派が、新しく生まれたように、異質なものが混じり合う中で、全く新しい思想体系が生まれることが、今、この21世紀に求められているのかもしれません。

 




おぎの未来:
NY寺子屋塾長。JCATアドバイザー。アメリカ在住21年。30年以上オーガニックライフを提唱してきた自然農法研究家。
1988年渡米。92年San Jose State University MA取得後、日本語講師として教鞭をとる傍、自然農法普及活動をカリフォルニアで展開していたが、一時日本に帰国。 環境マガジン編集業を経て、再び2000年渡米。以来、アメリカ東海岸を中心に、微生物技術を有効活用したオーガニック農法/菜園を推奨指導、環境浄化コ ンサルタントとしても活躍。
2006年、Big Apple Beautifiersを創設。毎月マンハッタンWest 4th St.の街頭清掃ボランティア活動「NYごみ大作戦」を展開。2010年ニューヨーク市より感謝状を受領。さらに、「人間力」磨き、日本文化の世界発信を テーマとした勉強会「NY寺子屋」を主宰。日米交流の架け橋となるべくビジネス・文化セミナーを開催し、これからの新しい社会をどう築き「自然と共存」す るためにどう生きるべきかを模索、提唱している。Genuine Organic Life Design 社長。Breakthrough Speaking 講師。いけばな山月助教授。
 

NY寺子屋ブログ:
http://newyorkterakoya.at.webry.info/
Facebook Page:
https://www.facebook.com/NewYorkTerakoya
Big Apple Beautifiers ブログ:
http://nysouji.seesaa.net/
 

如何でしたか?
全く予期していなかった事が、新しい発想が生まれるきっかけになることは多々ありますね。皆さんのアートが、海を越えて世界を変えるきっかけになることも大いにあり得ることです。自分を過小評価せずに、どんどん世界にアピールしていきましょう!

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