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  Azami Chiaki (illustrator)

Biography

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私は、田んぼ、畑、川が一面に広がる、自然豊かな千葉県の小さな町に生まれた。小さい頃は、大地の恵みをたくさん受けて育った、にんじんすいか農業を営む両親の手伝いをしたり、近所の友達と、カブトムシ、蝉、ザリガニを採ったり、木に登ったりして、自然や人々の愛情に触れながら、のびのびと育ってきた。生命の根源に当たり前のように触れてきた。
小さい頃、テレビのCMで「芸術は爆発だ」と、岡本太郎の言葉を目の当たりにした。自然豊かなのんびりした田舎で、育ってきた私にとって、この言葉はとても衝撃的だった。時は流れ、大人になり、社会人生活を送る中、仕事に失敗して意気消沈したとき、彼のアトリエへ行った。アトリエの中に立っているだけで、信じられないほどのパワーを感じる。叱咤激励されていると感じたのか、私は気づいたら、涙が止まらなくなっていた。「私は、私という人間を、生きたいんだ」そう気づいた。
私の作品は、仕事がなかった無職時代、メモ帳にペンで線を連ねてみよう、と描き始めたのがきっかけで生まれた。イメージも何もないまっさらな状態から、想いのままにペンを走らせ、形が見えたら描きたしてゆく手法で、私は私が生きているという想いを線に託し描いている。1つ1つの線が、瞬間瞬間を生きている。線が連なって、さまざまな形が生まれる。1つ1つの形から、新しい生命が生まれる。喜怒哀楽を持つ、いろんな生きものたち。生きものたちは、自由にのびのびと羽ばたいてゆく。私の作品に触れる人たちに、笑顔や元気になってもらいたいのです。
生きることがアーティストであると、私は自負している。生きていると、人との関わりあいや、抗えない状況によって、悲しみ、憎しみ、怒りなどのやり場のない感情が生まれて、すべてを投げ出したくなることもあるけれど、そんな暗闇の中にも、一縷の光が必ずあるんだ、と言うことを伝えたい。夜空に無数の星が輝いているように。
2010年、国内初の国際芸術祭「瀬戸内国際芸術祭」が開催された、香川県直島のゲストハウス様に、線画と切り絵を常設展示。2015年以降、国内ギャラリーでのグループ展、ART SPACE BAR、輸入雑貨店、カフェ、美容室での個展を開催。都内各地での手づくり市に参加。
2017年は、自分の線画を、自分以外の人とコラボレーションしたらどんな世界が生まれんだろうという想いから、「ぬり絵のワークショップ」を開催。想いのままに色を塗ることで、自己解放され、自由になれる時間を共有。同じ線画でも、選ぶ色、塗る人によって表情が変わり、世界に1つだけの作品が生まれた。今回のNYでの展示をきっかけに、このワークショップを海外で開催したり、国境を越えて人と人とが繋がるアートの力を信じ、好奇心を持ち続け、自分の表現に邁進していきたい。