akane (Painter)

Biography

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京都で生まれ育ったakaneは、幼い頃から絵を描いたり、物語を考えたり、なにかを作ったり空想するのが好きだった。彼女の日常は、家庭内も含め人間関係のトラブルや身近な仲間の自傷行為は、度々、彼女の心を強く痛めていた。成安造形大学在学中、彼女は学外でも作品を発表する場を求め、絵と言葉の豆絵本や、ポストカードの委託販売を大阪でスタートさせた時に生まれたのが、彼女の代名詞にもなっているキャラクター、Ne-zooである。Ne-zooは、大きなグルグル耳が特徴の穏やかでやさしい性格のねずみの男の子だ。その大きな耳で、誰かの強い心の叫びや強い感情を感じることができる不思議な能力も持っている。彼女の周りには大きなやさしさで包んでくれる人はいなかった。だから彼女が渦巻く苦しみや悲しみも傷ついた仲間も全部やさしさで包みたかった。小さなねずみという動物をキャラクターに選んだのは、小さな身体で大きな愛を与えてくれることを表現したかったことや、小柄な体型の彼女が自分自身と重ねていた部分に由来する。

大学卒業後、akaneは単身で上京し、就職したが、多忙な仕事や職場の複雑な人間関係に疲れ果て、そんな彼女を救ったのは元上司からの、温かい一本の電話だった。彼女の悲しみや苦しみを理解し全てを受け止めてくれたことは、彼女がずっと欲しかった大きなやさしさに包まれた瞬間だった。それからも、その時の思いを忘れないため、そして、作品を見てくれた誰かが、身近で苦しんでいる誰かにやさしいアクションを起こしたくなるような「やさしい時間」をテーマにした制作を目指すようになった。誰かにやさしくされたり、やさしさに触れた時、人はやさしい気持ちや温かい気持ちになれる。すると今度はそれを受け取った誰かがやさしくできるようになる。そしてそれを受け取った誰かがまた…というように続いていく。それは理想論かもしれない。しかし、そんなやさしい連鎖を生みだし、今も苦しんでいる誰かにやさしい時間が届くことを願いながら、彼女は今日も筆をとっている。「やさしさ」の持つ大きなパワーを信じてやまない彼女自身は日々の生活の中で感じるやさしさに救われている。そして、その受け取ったやさしさは彼女の絵画や物語で表現する行動につながっている。


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